インドネシアの国営港湾運営会社プラブハン・インドネシア(ペリンド)2とペリンド3は、8日から発生していた財務省関税局の関税・物品税情報自動化システム(CEISA)障害の影響によるコンテナの追加保管料を免除すると発表した。 CEISAの障害により、オンラインでの通関申請ができなくなっており、輸出コンテナの積み込みや、輸入コンテナの搬出が滞っていた。関税局のスディロ広報担当者はNNAの取材に対し、CEISAは19日午前5時に復旧したと明らかにした。 ペリンド2は、税関による貨物搬出承認書(SPPB)とコンテナ移動書(SP2)の発行が遅れたことでコンテナ保管料の罰金が発生する場合、罰金の全額を免除する。 ペリンド3は、東ジャワ州スラバヤコンテナターミナル、同州ラモン湾ターミナル、中ジャワ州スマランコンテナターミナルで、▽9日~11日午後3時までに、貨物積み込み日を過ぎた場合の罰金と保管料▽11日午前2時30分~12日午後3時に荷降ろししたコンテナの保管料のうち最終日1日分▽同時間帯の輸入リーファーコンテナの電気代30%とモニタリング料――を免除する。 日系フォワーディング(輸出入業務、混載貨物業)会社の担当者は、NNAの取材に対し「保管料が免除になれば、物流コストへの影響は軽微にとどまる」と評価。一方で「港にコンテナが滞留しており、コンテナ搬出のトラックが渋滞する可能性がある」と指摘。貨物の受け入れスケジュールが遅れるなど、製造業を中心に影響が出ることを懸念した。
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