ピュア・ストレージ・ジャパンは2023年3月16日、オールフラッシュストレージ新シリーズ「FlashBlade//E」を発表した。既存の「FlashBlade//S」と比べて、性能よりも容量単価を重視した。導入時のGB単価は0.20ドル未満であり、HDD(ハードディスク)並みをうたう。これまでHDDに保存していた非構造化データの保存用途を狙う。同年4月末に出荷を開始する。
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ピュア・ストレージ・ジャパンの「FlashBlade//E」は、容量単価を重視したオールフラッシュストレージの新シリーズである(図1、写真2)。同一のアーキテクチャを持つ既存シリーズ「FlashBlade//S」と比べて、性能を抑える代わりに容量単価を下げた。導入時のGB単価として0.20ドル未満をうたっており、これまでニアラインHDD(ハードディスク)に保存していた非構造化データの保存用途を狙っている。「HDDは要らない。オールフラッシュのデータセンターを現実化する」(同社社長の田中良幸氏、写真1)としている。
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容量単価においてニアラインHDDを競合としているが、2023年時点での導入費用はニアラインHDDよりも高い(図2)。しかし、設置スペースや消費電力、運用管理の要素を含めた6年間のTCO(総所有コスト)は、ニアラインHDD比で40%安くなるという。また、フラッシュの1ドライブあたりの容量は現状で48TBだが、これが今後増えていくことにより、2024年など近い将来、導入費用においてもニアラインHDDよりも安くなると同社は語る。
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最小構成は、高さ10Uで容量4PB。このほかに15U(6PB)と20U(8PB)を合わせた3種類のシステム構成を用意した。ストレージソフトウェアが動作する制御シャーシ(コンピュートとストレージを兼ねたシャーシ)が高さ5Uで、これにストレージ拡張専用のシャーシ(高さ5U)を最小1台から最大3台まで接続して使う形になる。
これに対して、既存シリーズのFlashBlade//Sには拡張シャーシが存在しない。コンピュートとストレージを組み合わせた単位で、性能も容量も同時に拡張していく形になる。FlashBlade//SはS500とS200の2モデルがあり、S500は性能を追求したモデル、S200は性能と容量のバランスをとったモデルである。今回、より容量単価を重視したモデルとして新シリーズのFlashBlade//Eを追加した形である(図3)。
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なお、FlashBlade//SとFlashBlade//Eは、スケールアウト型のファイル/オブジェクトストレージである。分散ストレージソフトウェアをインストールしたブレードサーバーを増設することによって性能と容量を拡張する仕組み。ファイル共有プロトコル(NFS)またはAmazon S3互換のオブジェクトプロトコルでファイル/オブジェクトにアクセスする。
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