島根大学医学部で解剖の実習のために提供を受けた献体が不適切に保管されていた問題で、島根大学は担当していた元職員を停職3か月の懲戒処分相当にするとともに、医学部の教授を減給の懲戒処分にしました。
島根大学医学部では去年、解剖の実習のために提供を受けた50体の献体が防腐処理などの処置が行われず、不適切に保管されていたことが明らかになり、弁護士などで作る第三者委員会は、担当職員の業務量がおととしから特に増えて処置が滞ったことや、担当職員を管理する大学の教員に欠員があったことなどが主な原因だとする調査結果をまとめています。
担当していた30代の元職員は問題が明らかになったあと退職していますが、島根大学は在職中の行為が就業規則に違反するとして、停職3か月の懲戒処分に相当すると発表しました。
また、監督責任のある医学部長を戒告、医学部教授を減給の懲戒処分にしました。
島根大学の服部泰直学長は「遺族の皆様などに改めて深くおわび申し上げる。大学全体で再発防止に取り組むとともに信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。
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