廃炉に向けた作業が進む静岡県の浜岡原子力発電所の１号機と２号機について、中部電力は来年度に着手するとしていた原子炉の解体を１年程度延期すると発表しました。
作業で出る放射性廃棄物の安全かつ効率的な保管方法を検討するためだとしています。
浜岡原発１号機と２号機は廃炉が決まっていて、現在はタービンや発電機など原子炉周辺の設備の解体が進められています。
中部電力では、来年度には原子炉の解体に着手する計画でしたが、１３日、これを１年程度延期すると発表しました。
原子力規制委員会に対しても、廃炉計画の変更を申請したということです。
要因について中部電力では、原子炉解体にともなって発生する低レベル放射性廃棄物の安全かつ効率的な保管方法を検討するためだとしています。
こうした放射性廃棄物は、専用容器に入れて建屋で一時的に保管することになっていますが、放射線量の低減や容器の量の抑制に向け、方法を改めて検討するということです。
中部電力は「廃炉スケジュール全体への影響はない見通しだ。安全確保を最優先に着実に作業を進めていきたい」とコメントしています。
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