2011年の東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質は、気流に乗って遠く離れた関東地方にも降り注ぎ、下水処理で発生した汚泥の焼却灰などから検出された。多くは放射性物質濃度が低く、既に埋め立てるなど処理されている。一方、事故から12年を過ぎた今も処理のめどが立っていないものもあり、広範囲で長期間にわたって続く事故処理の難しさを浮き彫りにしている。【五十嵐和大、渡辺薫】
横浜市、地元反対きっかけで処理できず
福島第1原発から約250キロ離れた横浜市鶴見区の港湾区域。下水を浄化した際に出る汚泥の焼却施設の敷地に、941箱のコンテナが2段重ねで置かれている。放射性セシウムに汚染された汚泥焼却灰500キロが入ったフレコンバッグが1箱に20袋、計10トン詰まっている。
市内では、この施設と金沢区にある施設の計2カ所で、2011~15年に生じた焼却灰約2万6600トンを保管している。敷地境界付近で毎月、市が放射線量を測定しているが、数値が周辺環境より上昇したことはない。
原発事故から12年。焼却灰はなぜ処分されないままなのか。
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からの記事と詳細 ( 「処分見通し立たぬ」保管続く下水汚泥、続く原発事故の影響 - 毎日新聞 )
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