北海道・知床半島沖で観光船「KAZUI(カズワン)」が沈没した事故から1年となった23日、現地を訪れていた乗客の家族らが、船の前で献花した。捜査の証拠品は原則公開しないが、昨年6月に陸揚げされた日と同様、海上保安庁などが家族の要望に応えた。この日、斜里町で行われた追悼式の後、希望した7家族21人が、網走市内の船の保管場所を訪れた。
カズワンはブルーシートに覆われており、小雨が降る中、ヘルメットをかぶり傘をさした人たちが、船体脇に設けられたテントに入っていった。国土交通省の担当者によると、献花台に花を手向けたという。滞在時間は約5分間で、船体を見上げる家族の姿もあった。(島崎周、角野貴之)
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