福岡海上保安部の巡視船で、法律で船内での保管が義務づけられている書類が無くなっていたことがわかりました。
海上保安部は海難救助などの活動にはほかの巡視船艇が対応するため任務に影響はないとしています。
福岡海上保安部によりますと、書類の紛失がわかったのは、巡視船「むろみ」（３３５トン）です。
紛失した書類は、▼発電機の排気ガスなどが国際的な基準に合致していることを示す「国際大気汚染防止原動機証書」など、２種類あわせて４部で、法律で船内での保管が義務づけられ、通常、巡視船内の棚の中に保管していたということです。
５年に１度の定期検査で必要な書類を確認する際に紛失に気づいたということで、海上保安部は再発行の手続きをしているということです。
福岡海上保安部は、博多港やその周辺海域での海難救助や海上犯罪の取り締まりなどを担当していますが、これらの活動にはほかの巡視船艇が対応するため、任務に影響はないとしています。
福岡海上保安部の中嶋雅昭部長は「本来、船内に備え置かなければならない法定書類を紛失したことは、法執行機関としてあってはならないことで誠に遺憾です。今後、原因を究明するとともに再発防止に努めます」とコメントしています。
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