高齢者向け配食サービスを手掛けるシルバーライフの22年8月―23年4月期(第3四半期)の売上高は、前年同期比9.1%増の90億2200万円だった。営業利益は、同16.1%増の5億5400万円。工場と物流センターにおいて、前年度まで続いていた大型投資が終了。製造・保管能力が大幅に強化され、積極的な販促活動を行い、売り上げ拡大につなげた。
セグメント別売上高は、「FC加盟店」が同6.2%増の63億5700万円。FC数は「まごころ弁当」が24店減、「配食のふれ愛」は30店減、「宅食ライフ」が28店舗増となり、合計で964店になった。出店数を増加させるための新たな取り組みとして、FCオーナー募集広告の強化や、FC説明会参加者へのインセンティブ付与、新たな契約プランの追加などの活動を開始した。今後もさまざま施策を展開して、店舗数の回復を目指す。
チルドの「まごころ食材サービス」と、冷凍の「こだわりシェフ」「おてがるシェフ」を展開している、高齢者施設向けの食材販売サービスの売上高は、同0.6%増の9億7400万円だった。チルド食材から、利便性の高い冷凍食材へ切り替える傾向にあるため、営業活動においても、冷凍食材を強化しているという。
直販・その他の売上高は前年同期比28.6%増の16億9000万円だった。ECを主体とした冷凍弁当では、ウェブ広告などの販促活動に積極的に取り組んだ結果、売り上げが増加。 OEM事業および倉庫業においては、加須物流センターの稼働により、製造・保管・発送までを一括で受託することが可能になったため、新規取引先の獲得に注力した。また、既存取引先の受注数も順調に増加したことも売り上げ増加につながったという。
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