牧野博士の写真を自宅に保管していた人吉市の丸山まゆみさんによりますと、これらの写真や資料は、丸山さんの父親で明治３４年生まれの信義さんが戦前、南満州鉄道の職員として勤務していた関係で持っていたということです。
丸山さんによりますと、信義さんは当時、造林の仕事をしていて、牧野博士が訪れた際に桜の採集や標本にする作業を手伝ったと話していたということです。
写真の中には、信義さんと博士が桜の枝を持ちながら２人で写った写真や信義さんが博士の隣で写った集合写真もあります。
また、博士が写った１７枚の写真のほかにも、調査に同行したとみられる女性たちを写したものや桜の写真、それに桜の絵も保管されていました。
写真の中には、高知市の県立牧野植物園が所有していないものもあり、丸山さんは「牧野博士のことを私に自慢げに話していたので、ずっと大事にこれらの写真を保管していました。植物園にない写真があるということで、父も喜んでくれていると思います」と話していました。
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