Tuesday, July 9, 2024

ピュア・ストレージ、AI活用に対応した転送性能ベースの課金体系を追加 - ITpro

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 ストレージベンダーの米Pure Storage(ピュア・ストレージ)の日本法人ピュア・ストレージ・ジャパンは、同社のストレージ製品を月額従量課金で提供する「Evergreen//One」に新たな課金体系を追加する。AI(人工知能)学習に向けた体系で、ストレージのデータ容量ではなくスループット(データ転送性能)ベースで課金する。2024年7月4日に発表した。

 AIを利用する学習などでは、ストレージのデータ容量を予測するのが難しく、容量を増やした場合には追加購入が必要となりコストがかさむケースがあった。新たな課金体系「Evergreen//One for AI」は、GPU(画像処理半導体)の帯域幅性能(ギガバイト/秒)に基づいた料金のため、コストを抑制できるという。

 同社は既存ストレージ製品の管理・保護の強化に自然言語を使用する機能「AIコパイロット」も発表した。AIコパイロットは、管理者が自然文を入力して質問するだけで、ストレージ性能やセキュリティーに関する状態確認・対処を対話形式でガイドする。顧客数万社から得られたデータを基に、推奨設定や対応なども提案するという。

 ほかにも、ストレージ管理機能「Pure Fusion」をストレージOS「Purity」に新たに組み込んだ。容量や性能値を指定すると、ストレージ間で稼働状況を共有しているPure Fusionが、構成や使用状況に応じた新規ボリュームを配備する。同社は今後、既存ボリュームを停止させることなく、別のストレージへの移動推奨とその実行などの機能を拡張するとしている。

ピュア・ストレージ・ジャパンの岩本知博プリンシパル・テクノロジスト。「STaaS(ストレージ・アズ・ア・サービス)として、オンプレミスやクラウド、プロトコルにかかわらず、使い勝手やオペレーションが全く同じになるよう製品や機能を展開している」と語った

ピュア・ストレージ・ジャパンの岩本知博プリンシパル・テクノロジスト。「STaaS(ストレージ・アズ・ア・サービス)として、オンプレミスやクラウド、プロトコルにかかわらず、使い勝手やオペレーションが全く同じになるよう製品や機能を展開している」と語った

(出所:ピュア・ストレージ・ジャパンの発表映像を日経クロステックがキャプチャー)

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 新たな課金体系や機能強化は、米国で6月に開催されたピュア・ストレージの年次イベント「Pure//Accelerate」で発表済み。日本において、Evergreen//One for AIはすでに見積もり可能であり、AIコパイロットとPure Fusionは2024年夏をめどに提供を開始する予定だ。

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