Wednesday, September 21, 2022

Cloudflare、データ送信費用が発生しないS3互換クラウドストレージ「Cloudflare R2 Storage」 | IT Leaders - IT Leaders

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CDNサービスを手がける米Cloudflare(クラウドフレア)は2022年9月21日(米国現地時間)、クラウド型オブジェクトストレージ「Cloudflare R2 Storage」を提供開始した。特徴は、Amazon S3互換APIを備えたクラウドストレージを、クラウドから外部への下り通信(エグレス)料金なしで使えることである。

 米Cloudflareの「Cloudflare R2 Storage」は、Amazon S3と互換性のあるクラウド型のオブジェクトストレージである。Amazon S3やS3互換ストレージの代替ストレージとして利用可能である。最大の特徴は、保存済みのデータをクラウドから外部へと取り出す下り通信(エグレス)料金が不要なことである。データをどれだけ送信しても、データ送信にともなう課金は発生しない。

 同社は、エグレス料金について「開発者にとって税金のようなものであり、イノベーションと創造性の足枷でしかない」と批判しており、「Cloudflare R2 Storageにエグレス料金を課すことは永遠にない」と述べている。開発者がデータアクセス費用を気にせず使えるようにCloudflare R2 Storageを用意したとしている。

 エグレス料金を撤廃しただけでなく、ストレージの費用も抑えた。「Amazon S3標準より10%以上安い」とアピールしている。

 なお、Cloudflare R2 Storageは、オープンベータ版の発表から8週間で、1万1000人以上の開発者がアカウントを登録した。今回、グローバルに一般公開した。

 背景として、Webサイトやアプリケーションの構築にあたってストレージが必要になる一方で、ほとんどのクラウド事業者は開発者がデータにアクセスする際にエグレス料を請求しているという事情がある。「クラウドストレージは必要以上に高額になり、ベンダーロックインが発生し、開発者が保存したデータなのに簡単には使えない状況を引き起こしている」(同社)。

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