Monday, September 12, 2022

ストレージは最高速度のSSDと最大容量のHDDを擁するウエスタンデジタルにおまかせ! (1/5) - ASCII.jp

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ゲーマー注目のPCIe4.0最新ゲーミングSSD&CMRで過去最大の22TB HDDが登場

2022年09月13日 11時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

 酷暑の夏から、徐々に秋を感じられるようになっている今日この頃だが、PCパーツの熱い季節はこれからだ。AMD&インテルのゲーミングCPU最強の座をかけた真っ向対決に、NVIDIA GeForce RTX 4000など、次世代モデルが9月から年末にかけて控えている。

 そんな諭吉がまとめて懐から消えていく次世代主幹PCパーツの登場に先駆けて、現状最速クラスとなるPCIe4.0×4 NVMe SSDの新モデルの販売が始まっている。

 なかでもSSD、HDDといったストレージ関連の主要メーカーであるウエスタンデジタルからは、PCだけでなく、PlayStation 5(以下、PS5)の拡張ストレージとしても定番となっているゲーミングSSD「WD_BLACK SN850」の後継となる「WD_BLACK SN850X」が発売された。

 最大でシーケンシャルリード7300MB/sec、同ライト6600MB/sec、ランダムリード120万IOPS、同ライト110万IOPSという、WD_BLACK SN850を上回るパフォーマンスを実現している。とくにシーケンシャルライトは5000MB/sec台から、6000MB/sec台と大幅に向上している。

 そのうえ、WD_BLACK SN850の魅力のひとつであった、ゲーミング時のランダム性能を引き上げるゲームモードが「ゲームモード 2.0」に進化。ゲームロードを高速化するロード予測機能や、ゲームプレイ時に自動でモードが有効になる「自動」設定の追加と、ゲーマーに注目のPCIe4.0 NVMe M.2 SSDとなっている。

最新ゲーミングSSDのWD_BLACK SN850X。PCだけなく、PS5に最適なヒートシンクを装備したモデルも展開する

パッケージのデザインはこれまでと同じ。型番も「X」が追加されただけなので、購入時はパッケージを確認しよう

容量は1TB/2TB/4TBの3モデルをラインアップ

ヒートシンク装備モデルは1TBと2TBを用意する。WD_BLACK SN850と同じく、PS5にピッタリ収まるサイズになっている

型番
(上段:ヒートシンクなし)
(下段:ヒートシンク装備)
WDS400T2X0E WDS200T2X0E
WDS200T2XHE
WDS100T2X0E
WDS100T2XHE
フォームファクター M.2 Type2280
NAND TLC 3D NAND
コントローラー 自社コントローラー
DRAMキャッシュメモリー 非公開
インターフェース PCIe4.0×4 NVMe
シーケンシャルリード 7300MB/sec
シーケンシャルライト 6600MB/sec 6600MB/sec 6300MB/sec
ランダムリード 120万IOPS 120万IOPS 80万IOPS
ランダムライト 110万IOPS
TBW(総書込容量) 2400TBW 1200TBW 600TBW
保証期間 5年間

業界最大容量の2.2TBプラッターを採用で22TBを実現

 ウエスタンデジタルと言えばHDDも忘れてはならない。実際、この夏ウエスタンデジタルは過去最大容量の22TB HDDをWD Gold/Red Pro/Purple Proの各シリーズに投入している。昨年12月に秋葉原店頭にならんだSeagateの20TBモデルから8ヵ月で最大容量を更新。プラッターも業界最高の面記録密度で、1枚あたり2.2TBのプラッターを10枚搭載することで、22TBを実現している。

 特筆すべき点は、ウエスタンデジタルの22TBと20TBのHDDに搭載されているOptiNANDテクノロジーだ。これはドライブにフラッシュを組み込むことで統合と機能拡張を実現し、それによりHDDを強化するテクノロジーのこと。

 ドライブにフラッシュを組み込んだものにハイブリッドドライブがあるが、OptiNANDはハイブリッドドライブではない。不揮発性フラッシュに格納されるのは、ユーザーデータやホストデータではなく、メタデータ(そのデータを表す属性や関連する情報を記述したデータ)だからだ。

 OptiNANDは、スマートさ、速度、密度面でハイブリッドより優れており、ウエスタンデジタルによると容量は10年以内に50TBに達する見込みだという。これは、HDDとフラッシュの両テクノロジーを開発、生産する垂直統合型企業のウエスタンデシタルだからこそ実現できた技術と言える。

データセンター向けのWD Gold 22TBモデル「WD221KRYZ」。最大転送速度は291MB/secになる

 22TBモデルの磁気記録方式は、記録密度が向上する代わりに使用シーンによっては書き込み性能が低下するSMR方式ではなく、データの上書きが容易なCMR方式を採用している。

 スペックは、WD Gold/Red Pro/Purple Proいずれも、2.2TBプラッター×10枚、磁気記録方式にCMR技術、ヘリウム充填した「HelioSeal」技術を採用、回転数7200rpm、容量512MBのキャッシュ搭載となっている。

用途 データセンター向け NAS向け 監視システム向け
型番 WD221KRYZ WD221KFGX WD221PURP
フォームファクター 3.5インチ
インターフェース SATA 3.0 6Gbps
キャッシュ容量 512MB
回転数 7200rpm
転送速度 291MB/sec 265MB/sec 265MB/sec
MTBF(平均故障間隔) 250万時間 100万時間 250万時間
保証期間 5年間

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