Monday, July 24, 2023

美術品を「粗大ゴミ扱い」 大阪府が地下駐車場で105作品保管 - 毎日新聞

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大阪府咲洲庁舎の地下駐車場に置かれた彫刻作品=大阪市住之江区で2023年5月25日、山田夢留撮影
大阪府咲洲庁舎の地下駐車場に置かれた彫刻作品=大阪市住之江区で2023年5月25日、山田夢留撮影

 大阪府所蔵の現代美術作品105点が、府咲洲(さきしま)庁舎(大阪市住之江区)の地下駐車場で保管されていることがわかった。いずれも彫刻で評価額は計2億円を超える。保管場所には誰でも出入りができ、梱包(こんぽう)されずビニールシートで覆っただけのものもある。劣化と盗難のおそれがあり、関係者からは「粗大ゴミと同様の扱いだ」と憤りの声が上がる。府は苦肉の策だとするが、問題の背景には、作品が時代の変化や行政の施策に翻弄(ほんろう)された経緯があった。

評価額2.2億円 一部はむき出し

 駐車場に置かれているのは「大阪府20世紀美術コレクション」(約7900点、評価額計約46億円)の一部。府によると、彫刻作品105点の評価額は計約2億2000万円になる。

 そのうち、関西の抽象彫刻をリードした森口宏一(1930~2011年)の作品が約60点を占める。代表作「景の仕組」シリーズなど、鉄やステンレス製で大型の作品が多く、最大一辺約8メートルのものもある。この他、府が90~01年に開催した国際コンクール「大阪トリエンナーレ」の受賞作で、海外作家の作品も多く置いているという。

 記者は今年5~7月、3回にわたり現地を確認した。大阪湾にほど近い咲洲庁舎地下3階の駐車場。約30台分のスペースに作品が置いてあった。木箱で梱包されているものと、されていないものがあり、一部はビニールシートがめくれ、むき出しだ。同じスペースには、不要になった備品や廃棄物とみられる段ボール箱が雑然と置いてあった。

 美術作品の収蔵とはかけ離れた有り様だ。なぜこんなことになってしまったのか。

年間数千万円の予算…

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