大阪府所蔵の美術品105点が府咲洲(さきしま)庁舎の地下駐車場で保管されていた問題で、吉村洋文知事は26日の記者会見で、保管場所を速やかに変更し、美術の専門家らによる特別チームを設置して活用方法を検討する方針を明らかにした。
吉村知事は現状について「管理方法として不適切だった。作品へのリスペクトがない。盗難の恐れがないように移すべきだ」などと述べた。2017年に咲洲庁舎の事務室から地下駐車場に移す時は当面の間のつもりだったが、それが6年間にも及んだと説明した。
特別チームは、美術の専門家ら複数人で構成し、105点を府民などの目に触れられるようにする方法を諮る。新美術館を設置する考えはないが、大阪市の美術館や博物館、府内の公共施設などでの展示などを検討するという。保管場所の変更は、チームの答申をまたずに対応するという。
1980年代後半の新美術館構想に合わせて、府が90年代を中心に約7900点の美術品を収集。01年に美術館計画が白紙撤回された後はコレクションが残され、絵画などを除いた大型の彫刻作品などが行き場を失った。105点は17年に咲洲庁舎低層階の事務室から地下3階の駐車場に移されていた。【東久保逸夫、山田夢留】
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