自らモータスポーツに参戦することで、BMWの楽しさを多くのユーザーと共有しながら、モトラッド世田谷で副支店長を務める坪井千春さん。日頃からサーキットはもちろん、自宅でのバイク保管でもレーシングスタンドを利用する機会が多いだけに、利点と弱点も知り尽くしている。そんなベテランライダーの視点で、リフトアップ後、自由自在にバイクを移動できるガレージREVOのメンテナンススタンドに触れてもらい、その使い勝手について尋ねた。
サンデーレースに参戦する以上、レーシングスタンドを使うのは当然だけど…
BMWモトラッドシリーズのシングルベーシックモデルであるG310RとG310GSを使った「G310トロフィー」は、モータースポーツのエントリークラスとして開催されている、ワンメイクレースです。
モトラッド世田谷の副支店長である坪井千春さんは、G310トロフォーやボクサートロフィー、もてぎロードレース選手権や、もて耐など多くのレースに参戦してきたベテランで、世田谷店のチーム監督も務めています。
そんな坪井さんにとってレーシングスタンドは、勝手知ったるアイテムのひとつですが、じつはあまり得意ではないそう。
「器用な方は、パドックでひとりでレーシングスタンドをかけたり降ろしたりしていますが、私は誰かにバイクを支えてもらわないと不安ですね。レーサーは、サイドスタンドがないので、なおさら難しいという点もありますが」
レース仕様にモディファイしたG310Rレーサーで、ふだん使用しているのは、スイングアーム下をL字アタッチメントで支えるレーシングスタンド。車体を垂直に支えてもらった状態でスタンド後部に足を載せて体重をかけてセットしているそうです。
マシンを直立状態にするだけなら、通常のレーシングスタンドでも事足りますが、サンデーレーサーにとっては、レース時以外のマシンの保管も考えなくてはなりません。ガレージや駐車場でマシンを保管する際に、家族用の車や自転車と並列で置くと邪魔になるため、車より奥で車体を90度振って置きたいというユーザーの声もあるそうです。
「ハンドルの切れ角が少ないレーサーの方向転換は本当に大変なので、スタンドをかけた状態で押せるアイテムがあれば良いと、私自身も願っていました」
レーシングスタンドユーザーだから分かる、想像を大きく超える安定性
G310Rレーサー用には、スイングアームにスプール(フックボルト)が付けられる機種に対応するC型フックと、中空アクスルシャフト車に対応する貫通シャフトが付属したスタンダードショートタイプを用意しました。
G310Rはスプール(フックボルト)が装着できないのですが、中空アクスルシャフトを採用していてるので貫通シャフトを利用してリフトアップします。
レーサー仕様となったG310Rは、サイドスタンドを取り外しているため、貫通シャフトを通す作業はスタッフが補助しましたが、左右フレームのキャスターが接地した四輪着地状態の安定性の高さ、スタンドのハンドルを押し下げてリヤタイヤを持ち上げる動作の軽さには驚いたようです。
「ふだんのレーシングスタンドの感覚だと、キャスターが接地したらなるべく早く完全にかけてしまわないと、左右に揺れて倒れる不安感がありますが、ガレージREVOは車体が安定していますね。またスタンドを上げる際もハンドルを手で押すだけでリヤタイヤが軽く持ち上がり、体重をかけて足で踏み降ろさなくて良いのにびっくりしました」
初めて使用するスタンドがガレージREVOで、他のスタンドを知らないライダーでは、こうした感想は出てこないでしょうが、一般的なレーシングスタンドの使用歴も長い坪井さんにとって、スタンドとフレームが別体構造となっているガレージREVOの動作は、新鮮だったようです。
スイングアームの下側を受けるL字アタッチメントと、アクスルシャフトを通す貫通シャフトでは、スタンドをセットした際の安定感に差があるのは当然ですが、スタンドをかける際もかけた後も、安定感はガレージREVOに分があると評価をいただけました。
押し歩きの軽さや安定感も優秀。ガレージや駐輪場でも活躍が期待できる
サンデーレース活動とともに、モトラッド世田谷でユーザーと接し、要望や相談を受ける機会も多い坪井さん。
「バイクを購入する方が一番に心配されるのが足着き性で、次が取り回しです。保管の環境はガレージや駐輪場など人それぞれですが、車重が重いとガレージに前輪から乗り入れるとバックで出すのが大変、と言われる方もいます。シートにまたがって両足を着きながらバックできればまだ幸いですが、足が着かなければそれもできません」
そこでガレージREVOでリフトアップしたバイクを押し歩いていただき、感想を尋ねてみました。
「どうしてもふだんのレーシングスタンドとの比較になりますが、前後方向はともかくシートカウルを横から押すといくらか不安定で、ぐらつくだろうと想像していただけに、直立状態のまま軽く移動したのでびっくりしました。これなら取り回しに不安を感じる方にも安心しておすすめできます」とのこと。
サイドスタンドを取り外したG310レーサーに続いて、サイドスタンド付きではあるものの、車格が大きく車重も重いS1000RRでも試していただきました。
サイドスタンド付きの中空アクスルシャフトモデルであれば、サイドスタンドで傾いて立った状態でガレージREVOをセットすることができます。
この場合、車体右側から貫通シャフトを通すと、右側フレームのキャスターは1輪だけ接地します。
次にシートカウルに手を添えながらスタンドを押し下げながら直立させると、左右フレームの4つのキャスターが接地すると同時に車体が安定します。ガレージREVOは、一般的なレーシングスタンドよりも外側にフレームがあるため、直立状態での安定に優れているのです。
さらに、スタンドとフレームをつなぐシャフト位置の設定が絶妙で、リフトアップに要する力がとても軽いのも、ガレージREVOの特長のひとつです。スタンドのハンドルを押し下げると、スタンドがアクスルシャフトの下に滑り込むように移動し、力を加えることなくリヤタイヤが浮き上がります。
「実際に使ってみると、これまでのレーシングスタンドとはまったく違う製品であることが理解できました。チェーン駆動のG310やS1000シリーズは、定期的なチェーンメンテナンスが必要ですが、サイドスタンドだけでは作業性が悪く、通常のレーシングスタンドも使いにくいという方もいらっしゃいました。それに比べてガレージREVOは、スタンド自体の上げ降ろしが安全で、リヤタイアを簡単に回すことができ、置き場所や取り回しで苦労している方に役立つと感じました。私は、愛車のS1000RR用に別のタイプのスタンドを使っていますが、こちらの方が良かったかもと感じているところです」
モトラッド世田谷ショールームには、片持ちスイングアームのRシリーズと中空アクスルシャフト採用モデルに対応するサンプル機があります。スタンド操作性の軽さやスムーズな押し歩きを体感してみたい方は、モトラッド世田谷に足を運んでみてはいかがでしょうか。
取材協力:モトラッド世田谷
※本記事はガレージREVOが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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