Thursday, March 12, 2020

「部材保管や移築を」取り壊し危機の町屋建築 川越の市民有志が保存求め署名運動 :埼玉(TOKYO Web) - 東京新聞

保存運動が始まった「水村家住宅」。城下町時代の商家の姿を今に伝える=川越市で

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 川越市喜多町で江戸時代中期に建てられた町屋(商家)建築の空き家が取り壊しの危機にある問題で、文化財保護に関わってきた市民有志が十一日、記者会見し、現地保存を視野に入れつつ、解体された場合は部材の保存と移築を市に求めていくことを明らかにした。「壊してしまえば二度と戻らない」として、既に保存の方策を市に求める署名運動を市北部の自治会を中心に始めているという。

 空き家は「水村家住宅」と呼ばれ、木造二階建てで二階部分が低いのが特徴。屋根に張られたトタン板の下に杉皮ぶきの屋根が残る。水村家は江戸時代に代々、町名主を務め、藩命を記録した多くの文書も市立博物館に保存されている。

 建築史に詳しい全国町並み保存連盟常任理事の荒牧澄多(すみかず)さんは「建物と古文書が同時に残っているのは全国でも珍しい」と話す。川越城の旧城下町は一八九三(明治二十六)年の大火で大半が焼失し、蔵造りの町並みに生まれ変わった。このため、江戸時代の城下町の姿を今に伝える唯一の建物でもある。

 建物は空き家になっているが、水村家の子孫の水村圭子さん(67)が今月末までの契約で所有者から借りている。水村さんによると、所有者は解体後の部材の提供は承諾しているという。水村さんは「解体費用までは自費で出せるが、保管や移築は無理。関東でも一番古い商家の一つで、このままつぶされては川越市の名折れだと思う」と訴える。

 二月、市に保存要望書を提出した市文化財保護協会の服部安行会長は「多くの人に貴重な建物の価値を知ってもらい、解決のアイデアが出てくればありがたい」と話した。(中里宏)

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