2021/12/05 05:00 ウェザーニュース
できるだけ長持ちさせたいお気に入りのニットですが、繰り返し着ているうちにシワやヨレ、毛玉などが目につきやすくなる手入れの難しい素材でもあります。
ウェザーニュースがニットの型崩れについて、アンケート調査を実施したところ、「型崩れの経験あり」の回答が全体の68%にのぼりました(2021年12月3〜4日実施、6800人回答)。
そこで、ニットを長持ちさせるための洗濯やケアの方法の「7つのコツ」について、NPO法人クリーニング・カスタマーズサポート(福島県須賀川市)の鈴木和幸代表に伺いました。
「ニットの衣類はデリケートなので、着るたびに洗濯するなど、洗濯のやり過ぎはNGです。汚れが気になるときに適宜洗濯してください。
ニットは洗濯表示タグに水洗いOKの表示があるセーターは、家庭でも洗えます。ただし、色落ちや生地を傷める心配があるので、使用する洗剤や洗い方などに注意して、慎重に洗濯してください。
特に、濃い色のニットなどで色落ちが心配な場合は、色落ちテストをしてから洗濯するようにしましょう。大切なセーターはクリーニングに出すのが無難です。
また、『水洗い不可』『ドライクリーニング可』『繊細な装飾がされているニット』の場合も専用の溶剤で洗う必要がありますので、信頼できるクリーニング店に依頼しましょう。
乾燥機の使用はニットを縮ませますので、絶対にNGです。洗濯後は風通しのいい日陰で平干し、自然乾燥してください」(鈴木会長)
「毛足が長いニットは静電気によるほこりや汚れが付きやすいので、1回着るごとにブラッシングを施してください。毛足がそろうことで見た目がきれいになるとともに、汚れに気づきやすくなったり毛玉を防いだりする効果もあります」(鈴木代表)
お気に入りのニットを複数用意しておいて、着用のローテーションを繰り返しましょう」(鈴木会長)
「多くの毛玉ができる前に、こまめに取り除いておくよう心がけましょう。小さなはさみなどを使って毛玉を繊維が絡まっている部分から切り離します。
毛玉取り機はパワーが強いために“刈り取りすぎ”になりがちで、ニットそのものにダメージを与える可能性があります。食器用の『硬い面がある2層のスポンジ』を用意して、硬いざらざらしたほうの面でやさしくニットの表面をなでてやると、簡単に毛玉を絡め取ることができます」(鈴木代表)
それらを除去するため、収納する前に『たたき拭き』をしてください。濡らして固く絞ったタオルで汚れが付いていそうな箇所を“ポンポン”とたたきます」(鈴木代表)
「素材の重さによります。編み目が大きく重さのある『ローゲージ』のニットは自重で伸びて型崩れの原因になるので、ハンガーに吊るさずにたたんで保管してください。編み目が細かく軽くてシワになりやすい『ハイゲージ』のものは、逆にハンガーに吊るして保管するようにしましょう。
ハンガー使用の判断基準は『引っ張ると伸びるタイプのニットはたたんで保管する』イメージです」(鈴木会長)
たとえば、数回着てシワが気になってきたら、スチームアイロンの蒸気を直接当てずに『浮かしがけ』で、たっぷり含ませてみてください。繊維が蒸気を取り込み内側から膨らんでシワが伸び、汗などの臭いも分解します。水分が蒸発するまでそのまま置いておいてください」(鈴木代表)
手入れの行き届いたニットは、着るときも気持ちがいいものです。ふだんからのこまめな手入れ(ときには念入りに)を心がけて、お気に入りのニットで寒い季節のお出かけをお楽しみください。
からの記事と詳細 ( ハンガー保管はNG? ニットを長持ちさせるケア方法7選 - ウェザーニュース )
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