岸田文雄首相は14日午前の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス対策で政府が調達した「アベノマスク」を含む布マスクが大量に備蓄されている問題について、「費用対効果で何か(活用の)道がないのか、検討させたい」と表明した。立憲民主党の逢坂誠二代表代行への答弁。
8000万枚余りの布マスクは今年3月までの保管費用が約6億円に上り、その後も費用がかかり続けている。政府は希望する自治体や個人に配布する方針だが、後藤茂之厚生労働相は予算委で「(配布完了に)どのくらいかかるかはお答えしにくい状況だ」と述べるにとどめた。
アベノマスクを廃棄する可能性をただした逢坂氏に対し、岸田首相は「まずは有効活用の道を探りたい」と説明。安倍政権が実施したマスク配布の妥当性についても「具体的にどこでどう検証するか、一度考えてみたい」と語った。【田中裕之】
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