石垣市の消防署は救急車に保管していた劇薬に指定されている薬剤、「アドレナリン」１包を紛失したと発表しました。
石垣市消防署の発表によりますと今月１６日、署員が救急車に積んである薬剤を点検したところ、劇薬に指定されている「アドレナリン」１包がないことに気づいたということです。
「アドレナリン」は薬剤を収納するかばんに入れて車内にある専用の棚に保管し、毎朝、点検が行われていて、１５日朝の時点では異常は確認されなかったということです。
また翌日の点検までに１１件の救急出動があったものの、アドレナリンを使うことはなかったとしています。
消防によりますと、アドレナリンは心肺停止した患者の治療などに使われる無色透明の液体で、飲んだり、触ったりしても体に大きな影響はないものの、血管に直接投与した場合、急激な血圧上昇などが起きる可能性があるということです。
消防は今月１７日に警察に届け出るとともに、市民に見つけた場合は消防に連絡するよう呼びかけています。
石垣市消防署の東崎原学署長は、「管理上の責任を強く感じており、再発防止に努めたい」と話しています。
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