19日のペアフリーで、ショートプログラム(SP)8位の三浦璃来、木原龍一組(木下ク)はフリー5位の141・04点をマークし、合計211・89点で日本勢過去最高の7位に入った。
18日のSPでジャンプをミスした三浦は、試合当日の練習でも転倒し、思い詰めた表情だった。「全部ミスをしてもいいから2人で楽しもう」。木原がかけた言葉で、三浦に笑顔が戻った。世界で戦える可能性を与えてくれた三浦を、今度は自分が助ける番だった。
木原はずっと劣等感を抱えていた。「20歳になってから(ペアに)転向するのは無謀なのかな」。過去2度の五輪は、いずれも他チームが欠場して回ってきた出場権をつかんだ。「場違いな感じ」。どちらの大会も、フリーには進めなかった。
2019年に三浦と出会い、相性の良さから自信が芽生えた。だからこそ、世界で戦うために成長しないといけないと誓った。カナダの自宅にトレーニング機器をそろえ、体を鍛え上げた。「昔は服がSサイズ。今はXLサイズ。(体重が)20キロは増えた」。木原が三浦を持ち上げて押し出すスロージャンプの飛距離やリフトが安定し、体幹が強い三浦の強みと相まって大技が得点源となり、今季の急成長につながった。
演技前、木原は「フリーを初めて滑らせてくれてありがとう」と三浦に感謝の言葉を伝えた。スロージャンプを成功させ、三つのリフトは最高難度のレベル4をマーク。笑顔で躍動感のある滑りを見せた。フリーと合計で自己ベストを更新し、日本勢で初入賞を果たした。フィニッシュポーズを決め、思わず泣き出した木原を、三浦は強く抱きしめた。(中安真人)
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