◆北京五輪 ▽カーリング女子(16日・国家水泳センター)
女子の1次リーグ(L)が行われ、前回銅メダルで世界ランク7位の日本代表「ロコ・ソラーレ」は、同6位の米国を10―7で破った。通算5勝3敗とし、2大会連続の準決勝(18日)進出に王手をかけた。17日の1次L最終戦で、日本は同2位のスイスに勝利すれば自力での突破が決まる。スイス、連覇を狙う同1位のスウェーデンが4強入り。準決勝進出の残り2枠を日本、カナダ、英国、韓国で争う大混戦となった。
ロコはやはり、土壇場に強かった。負ければ準決勝進出へ崖っぷちに追い込まれる正念場で格上を圧倒。2連敗のプレッシャーをはねのけ、勝利のリンクに「ナイスー!」の声が響いた。スキップ・藤沢五月(30)は、「先に点を取って、リードする展開ですごく良かった」と胸をなでおろした。セカンド・鈴木夕湖(30)も「コミュニケーションを取れて、アイスの状況をみんなで確認し合えた」。一丸となって踏ん張った。
日本は立ち上がりから先手を取った。不利な先攻で迎えた第2エンド(E)、相手のミスを誘い一気に3点スチールに成功したが、第7Eに痛恨の4失点。同点に追いつかれて、藤沢は「『ああ…』ってなった」と気持ちが崩れかけたが、サード・吉田知那美(30)が気合注入。「大丈夫! 同点に追いついただけ!」とすかさず声をかけた後に、7―7の第8Eから起死回生の連続得点で突き放した。まさにロコらしい助け合いで、貴重な白星を拾った。
夜のアイスでの苦戦が続く。米国戦は午後8時5分開始。12日のROC戦でも、第6E終了まで2―5と大きくリードを許し、第7Eでようやく3点を取るなど逆転勝利。ショットが安定しなかった鈴木は、試合後「試合でこんなに決まらなかったのは今季初めて」と涙した。14日の韓国戦も5―10で大敗した。藤沢は「アイスに苦戦した」と反省し、夜の試合では、ロコらしさを発揮できずにいたが、ついに攻略してみせた。
2大会連続の準決勝へ、鍵を握る最終戦の相手は、21年世界選手権を制し、すでに1次L突破を決めている強敵スイス。ただ、昨年9月の日本代表決定戦では、0勝2敗の窮地から、怒とうの3連勝で五輪への道を切り開くなど、ピンチをチャンスに変えてきた。吉田知は「当たって砕けたくはないけど、出し切ります!」。チーム一丸、一石入魂の戦いに挑む。(小林 玲花)
◆準決勝進出の行方
1次Lの4位までが準決勝に進む。既にスイス、スェーデンが4強入り決定。残り2枠を日本、カナダ、英国、韓国で争う。17日の最終戦を終え、2チームが勝敗数で並んだ場合は直接対決の結果で順位が決まる。3チーム以上が並んだ場合は、当該チーム間の対戦結果の勝利数で順位を決める。それでも決まらない場合は、ドローショットチャレンジ(DSC)で優劣をつける。
各試合前に1チーム2人が1投ずつ投げ、ハウス(円)中心への合計距離の短さで先攻、後攻を決める「ラストストーンドロー」(LSD)を行う。9試合のLSDのうち悪い数値を2つ除いた平均値がDSCとなる。
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