Saturday, December 16, 2023

地球史さぐる「宝探し」は保管庫で 研究者が高知に集まる世界的事情:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

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 はるか昔の地球の気候変動を閉じ込めたタイムカプセルにもたとえられる「コア試料」。海底の地中から柱状に採取した堆積(たいせき)物で、プランクトンの化石も含まれている。

 そんなコアを保管する世界でも珍しい施設「高知コアセンター」(高知県南国市)が、国内外の研究者らと“お宝発見プログラム”に取り組んでいる。

 「オイスター(カキ)!」

 コア試料をルーペで調べていた研究者の一人が英語で大きな声を上げた。

 近くの研究者たちはすぐ自分の作業を中断。沿岸部に生息するカキがなぜ、数百キロも離れた海洋の海底の地層から見つかったのか、「予想外」の発見にさまざまな仮説が飛び交った。

温暖化の姿示す 1千万年以上前の地層 

 高知大学物部キャンパス内にあるセンターの一室。8月27日から約10日間、国内やオーストリアなど計5カ国・地域から研究者14人が集まった。

 手分けして、長さ1・5メートルの半筒状の容器に詰まった、クリーム色のコア試料、約250本を分析する。

 今より地球温暖化が進んだ姿を示し、注目されている「中新世」の1千万~2千万年以上前の地層のものだ。

 40年以上前、アメリカの掘削船がインド洋の3カ所で掘削し、センターで保管されていた。

 研究の提案者の一人で、東京大大気海洋研究所の黒田潤一郎准教授によると、海底の泥や微小な化石、岩片から、当時の海水温や海流、南極から運ばれた海氷の変化を調べる。温暖化のシミュレーションの精度を上げるのも狙いのひとつという。

 黒田准教授は「今後は、各研究者が一部のサンプルを持ち帰って細かく分析し、成果を共有したい」と話す。

世界にはまだコアが掘削されていない空白地帯が多くあります。それでも高知で保管されたコアは世界の研究者から注目を集めています。なぜなのでしょうか。

世界の海底から25万本保管 デジタル化へ

 今春、センターと、大学や研…

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