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スマホもパソコンと同様にストレージとメモリーを搭載する。ただし、パソコンとは呼称が異なり、ストレージを「ROM」、メモリーを「RAM」と表記することが多い(図1)。ROMは一般的に読み出し専用のメモリーを指すが、スマホではストレージのことなので間違えないようにしよう。
ストレージやメモリーの種類もパソコンとは違う。スマホは「eMMC」か「UFS」を搭載する[注1]。どちらもNANDフラッシュメモリーにデータを記録するが、パソコンのSSDとはまったくの別もの。メモリーは「LPDDR」を搭載。これはパソコンの「DDR SDRAM」を省電力化するために開発されたものだ。
[注1]eMMCは「embedded Multi Media Card」の略でもともとはSDカードの系統に属する。UFSは「Universal Flash Storage」の略でパソコンのSSD並みの高速な読み書き性能を備える
まずはストレージから。最近はUFSを搭載するスマホが主流になりつつある(図2)。最大の理由はeMMCよりも桁違いに速いからだ。UFSは最大5800MB/秒なのに対し、最大600MB/秒のeMMCは足元にも及ばない(図3)。UFSはSSDに匹敵する速さを誇る。
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