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もしもの時のために 必要 なもの・大切なものを 預 けておける「 防災 ゆうストレージ」をご 存 じですか? 日本 郵便 と寺田 倉庫 が 共同 で 企画 し、2022年に始めたサービスで、 地震 や 災害 が起きた時に、 避難所 などで預けた物を受け取ることができます。 担当者 にその 意義 やメリットを 取材 しました。
「防災ゆうストレージ」は、全国に 張 り 巡 らされた郵便局の配送 網 と、寺田倉庫が 管理 する安全な倉庫という強みを生かして始まったプロジェクトです。預けられた荷物は強度の高い 専用 ボックスに入れられて、倉庫に 保管 。必要になった時には、インターネットから手続きすれば、 希望 する場所に 届 けてもらえます。倉庫の場所は 入念 に選ばれ、災害時にも 耐 えられるような 地盤 の 固 い場所に 設 けられていますが、セキュリティー 対策 として、その場所は公表されていません。
使い方には、「じぶん用 支援物資 」「大切なものエスケープ」などがあります。いずれも、 利用 者が自分で詰める荷物を決めます。「じぶん用支援物資」では、コンタクトレンズや赤ちゃん用品など、その人に合ったものでないと使えない・使いにくいものを入れておくと 便利 です。「たとえば、避難所で自分のメガネが使えたり、いつもの薬が手元にあったりすることで、少しでも 被災 のショックを和らげることに役立ててもらえれば」と、日本郵便の担当者、 網師本祐季 さんは話します。
また、「大切なものエスケープ」のように、思い出のアルバムや記念品など、災害時になくしたくないものを保管しておくために使うこともできます。専用ボックスは、避難時にイスや 机 、バケツなど、様々な形で利用することができるほど 頑丈 で、フタや持ち手もついています。寺田倉庫の担当者、 白井基晴 さんによると、「ここに入れてあるだけで、すごく安心感があるという声が届いています」といいます。
このサービスには被災者から聞いた、「なくしたくないものや思い出の品は、避難させておきたかった」「避難所で 過 ごした 際 に、こういうものがなくて 困 った」という声が 反映 されています。サービス開始 当初 は、お 年寄 りや小さな子どもがいる家族の利用が多いのではと予想されていましたが、実際は若者や 単身者 を 含 め 幅 広く利用されています。今年1月の 能登 半島地震の後には、問い合わせが 増 えたそうです。
また、防災対策を 推進 するための取り組みとして、 地域 の防災イベントで 紹介 するなどの活動をしています。「防災ゆうストレージのホームページにも、被災された方の 体験談 を 載 せています。『災害は人ごとではなく、自分ごとだ』という 意識 をもってもらいたい」と、網師本さんは言います。白井さんも、「防災の意識は人によって違う。もっとみなさんのような若い世代の人にも、防災への意識を持ってもらえれば」と、力を 込 めました。
取材したジュニア記者の中には、大きな地震や災害を 経験 したことがなく、防災について考えたり、学んだりする 機会 が少なかった記者もいます。しかし、今回の取材を通して、防災が身近に感じられるようになりました。子どもだから考えなくてよいというのではなく、自分ごととして考え、自分で自分を守れるように 備 えなければならないという思いを強くしました。
読売新聞の 広告 で初めて知り、どんな取り組みなのかを知りたくて企画書を書きました。お客さんの荷物を大切に預かるだけでなく、詰める荷物の 例 を 提案 するなど、 一緒 に震災時の 対応 を考えるという 姿勢 に 感銘 を受けました。(都島)
★企画者・ 都島歩 記者(高2)、 岡島花蓮 記者(高2)、 吉田桜 記者(高1)、 寺岡真由莉 記者(中1)、 高宮蒼井 記者(小6)
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からの記事と詳細 ( 災害に備え荷物保管…防災ゆうストレージ - 読売新聞オンライン )
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