Sunday, June 9, 2024

災害に備え荷物保管…防災ゆうストレージ - 読売新聞オンライン

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 もしもの時のために 必要ひつよう なもの・大切なものを あず けておける「 防災ぼうさい ゆうストレージ」をご ぞん じですか? 日本 郵便ゆうびん と寺田 倉庫そうこ共同きょうどう企画きかく し、2022年に始めたサービスで、 地震じしん災害さいがい が起きた時に、 避難所ひなんじょ などで預けた物を受け取ることができます。 担当者たんとうしゃ にその 意義いぎ やメリットを 取材しゅざい しました。

 「防災ゆうストレージ」は、全国に めぐ らされた郵便局の配送 もう と、寺田倉庫が 管理かんり する安全な倉庫という強みを生かして始まったプロジェクトです。預けられた荷物は強度の高い 専用せんよう ボックスに入れられて、倉庫に 保管ほかん 。必要になった時には、インターネットから手続きすれば、 希望きぼう する場所に とど けてもらえます。倉庫の場所は 入念にゅうねん に選ばれ、災害時にも えられるような 地盤じばんかた い場所に もう けられていますが、セキュリティー 対策たいさく として、その場所は公表されていません。

 使い方には、「じぶん用 支援物資しえんぶっし 」「大切なものエスケープ」などがあります。いずれも、 利用りよう 者が自分で詰める荷物を決めます。「じぶん用支援物資」では、コンタクトレンズや赤ちゃん用品など、その人に合ったものでないと使えない・使いにくいものを入れておくと 便利べんり です。「たとえば、避難所で自分のメガネが使えたり、いつもの薬が手元にあったりすることで、少しでも 被災ひさい のショックを和らげることに役立ててもらえれば」と、日本郵便の担当者、 網師本祐季あじもとゆき さんは話します。

 また、「大切なものエスケープ」のように、思い出のアルバムや記念品など、災害時になくしたくないものを保管しておくために使うこともできます。専用ボックスは、避難時にイスや つくえ 、バケツなど、様々な形で利用することができるほど 頑丈がんじょう で、フタや持ち手もついています。寺田倉庫の担当者、 白井基晴しらいもとはる さんによると、「ここに入れてあるだけで、すごく安心感があるという声が届いています」といいます。

 このサービスには被災者から聞いた、「なくしたくないものや思い出の品は、避難させておきたかった」「避難所で ごした さい に、こういうものがなくて こま った」という声が 反映はんえい されています。サービス開始 当初とうしょ は、お 年寄としよ りや小さな子どもがいる家族の利用が多いのではと予想されていましたが、実際は若者や 単身者たんしんしゃふくはば 広く利用されています。今年1月の 能登のと 半島地震の後には、問い合わせが えたそうです。

 また、防災対策を 推進すいしん するための取り組みとして、 地域ちいき の防災イベントで 紹介しょうかい するなどの活動をしています。「防災ゆうストレージのホームページにも、被災された方の 体験談たいけんだん せています。『災害は人ごとではなく、自分ごとだ』という 意識いしき をもってもらいたい」と、網師本さんは言います。白井さんも、「防災の意識は人によって違う。もっとみなさんのような若い世代の人にも、防災への意識を持ってもらえれば」と、力を めました。

 取材したジュニア記者の中には、大きな地震や災害を 経験けいけん したことがなく、防災について考えたり、学んだりする 機会きかい が少なかった記者もいます。しかし、今回の取材を通して、防災が身近に感じられるようになりました。子どもだから考えなくてよいというのではなく、自分ごととして考え、自分で自分を守れるように そな えなければならないという思いを強くしました。

 読売新聞の 広告こうこく で初めて知り、どんな取り組みなのかを知りたくて企画書を書きました。お客さんの荷物を大切に預かるだけでなく、詰める荷物の れい提案ていあん するなど、 一緒いっしょ に震災時の 対応たいおう を考えるという 姿勢しせい感銘かんめい を受けました。(都島)

 ★企画者・ ()(しま)(あゆむ) 記者(高2)、 (おか)(じま)()(れん) 記者(高2)、 (よし)()(さくら) 記者(高1)、 (てら)(おか)()()() 記者(中1)、 (たか)(みや)(あお)() 記者(小6)

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