Monday, April 20, 2020

ストレージのデータを正しく抹消できているか検証するサービス - 日経 xTECH Active

 オントラック・ジャパンの「EVS(Erasure Verification Service)」は、ハードディスクなどのデータを、効果的な手段で正しく抹消していることを検証するサービスである。NIST(National Institute of Standards and Technology)のデータ抹消ガイドライン「SP 800-88 Rev.1(2014)」に準拠していることを保証する。

 ハードディスクに対しては、「隠し領域内部の検証」と、「再割り当て済みセクタ内部の検証」を実施する。隠し領域内部の検証では、隠し領域(HPA/DCO)の保護の無効化や、不良セクタに対する再割り当て機能の無効化の後、媒体上の全データをイメージファイルとして取得し、残存データを検索・分析する。

 SSDなどのNANDフラッシュメモリーに対しては、個々のNAND ICチップを機器から取り外して検証する。これにより、隠し領域(HPA/DCO)の保護が無効となる。イメージファイルを取得し、データをビットレベルで検証し、データが残存しているかどうかを分析する。

 正しく抹消していることを検証した後に、結果をリポートにまとめて報告する。必要に応じて、調査結果の概要を提供し、詳細内容について当事者間で協議する。リポートに記載する最低限の項目は、メーカー名、型番、公称容量、シリアル番号、分析内容、結論である。

 オントラック・ジャパンは、誤って消してしまったデータなどを復旧するデータ復旧サービスを提供しているベンダーである。データ復旧ソフトウエアのライセンス供与に加え、データ復旧サービスやデータ移行サービスなどのSIサービスを提供している。

EVS(Erasure Verification Service)の概要

用途と機能 ハードディスクなどのデータを、効果的な手段で正しく抹消していることを検証するサービス。NISTのデータ抹消ガイドライン「SP800-88Rev.1(2014)」に準拠していることを保証する
ハードディスクの検証 「隠し領域内部の検証」と、「再割り当て済みセクタ内部の検証」を実施する。隠し領域内部の検証では、隠し領域(HPA/DCO)の保護の無効化や、不良セクタに対する再割り当て機能の無効化の後、媒体上の全データをイメージファイルとして取得し、残存データを検索・分析する
SSDなどの検証 個々のNAND ICチップを機器から取り外して検証する。これにより、隠し領域(HPA/DCO)の保護が無効となる。イメージファイルを取得し、データをビットレベルで検証し、データが残存しているかどうかを分析する
結果リポート 結果をリポートにまとめて報告する。必要に応じて、調査結果の概要を提供し、詳細内容について当事者間で協議する
リポート記載内容 リポートに記載する最低限の項目は、メーカー名、型番、公称容量、シリアル番号、分析内容、結論
価格(税別) 個別見積もり
発表日 2020年3月18日
提供開始日 2020年3月25日

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