熊本県阿蘇市狩尾の熊本ＹＭＣＡ尾ケ石保育園で１４日、災害に強い保育園を目指して園が独自に設置したプレハブの「防災倉庫」の開所式があった。
園庭に平屋２棟を設置。一つは、発電機やヘルメットなどの保管に使う。もう一つは、空間にゆとりをもたせて、災害時に消防団員らが情報交換できる場所としても利用する。この保育園では、２０１９年に完成した園庭のピザ窯を使った炊き出しもできる。
狩尾地区は２０１２年の九州北部豪雨と、１６年の熊本地震で被災したが、保育園に大きな被害は無かった。狩尾２区の佐藤健二区長（７１）は「保育園は高台にあり、貴重な防災拠点。心強い施設ができた」と話した。
この日は、園児４０人と地元区長らが参加して完成を祝った。家入歩実ちゃん（５）は「倉庫は広くて安心。雨が降っても、地震が起こっても大丈夫」と笑顔だった。（東誉晃）
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