３年前、広島市の広島中央警察署で詐欺事件の証拠品の現金8500万円余りが盗まれた事件で、警察は詐欺事件の捜査を担当し、その後、死亡した当時の警部補が関わったとして、窃盗の疑いで書類送検しました。
平成29年５月、広島中央警察署で、会計課の金庫に保管されていた詐欺事件の証拠品の現金8572万円が盗まれているのが分かり、警察は、内部の犯行とみて捜査を進めました。
その結果、警察署の生活安全課の係長として詐欺事件の捜査を担当し、盗難の発覚からおよそ４か月後に自宅で死亡しているのが見つかった脇本譲元警部補（当時36）が関わったとして、14日、容疑者死亡のまま窃盗の疑いで書類送検しました。
捜査関係者によりますと、元警部補は複数の同僚に対して数千万円の借金があり、盗難が発覚した前後に相次いで返済していたということです。
これまでに、盗まれた現金は見つかっておらず、警察は借金の返済に使われた疑いがあるとみています。
元警部補は事件が発覚する１か月前の平成29年４月に広島県に出向し、死亡する前、警察から任意で事情を聞かれていましたが、関与を否定していたということです。
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February 14, 2020 at 01:57PM
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