Monday, February 17, 2020

シカ捕獲頭数増加へ 一時保管施設を2カ所整備 香美町 - 神戸新聞

 兵庫県香美町は増え続けるシカ対策の一環として、捕獲したシカの一時冷凍保管施設「ストックポイント」を町内2カ所に整備し、今月上旬に運用を始めた。地元の猟友会員や農会が捕獲したシカを山中に埋設処理する負担を軽減することで、捕獲頭数の増加を目指す。有害鳥獣を一時保管する施設の設置は県内の自治体で初めて。シカは多可町のNPO法人「カンビオ」が同町で運営する加工処理施設に搬送し、ペットフードに利活用されるという。(金海隆至)

 香美町によると、南但馬から北上したシカは町内全域に生息。同町の捕獲実績は2009年度には47頭だったが、15年度に初めて千頭を超え、19年度は昨年12月末時点で過去最高の1487頭に上った。農作物や果樹、庭木などの食害のほか、車との接触事故を起こすなど住民生活への影響も懸念されている。

 猟友会員らが銃やわななどで捕獲すると、町から1頭当たり1万3千円の報償費が支払われる。町は19年度当初予算の約2300万円に加え、12月の補正予算で約900万円を計上したが、山林に重機などで穴を掘って埋設処理する作業が負担となり、増え続けるシカに捕獲が追い付かない状態となっている。

 そこで同町は、捕獲したシカを1頭丸ごと搬入できる木造平屋建て(約25平方メートル)の一時冷凍保管施設「ストックポイント」を、同町村岡区長板と同町香住区下岡に約1700万円かけて1棟ずつ設置した。同町は美方郡広域シルバー人材センターの職員に週1回、多可町の加工処理施設への搬送を有償で依頼。カンビオには1頭当たり7千円の処理委託費を支払う。

 県猟友会香住支部会長の安田裕至さん(75)=香美町=は「会員は捕獲したシカの持って行き場に困っていたのでありがたい」と歓迎する。

 1頭の処理費は猟友会員らへの報償費と合わせて2万円になり、搬送費やストックポイントの維持費も必要だが、同町農林水産課の担当者は「経費負担の増加は覚悟の上。1頭でもシカを多く捕獲してもらえれば」と話している。

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