新石垣空港に輸出入に必要な手続きやその荷物の保管もできる、冷蔵設備を備えた施設が設置され、１５日から稼働が始まりました。
新石垣空港に設置されたのは「保税蔵置場」という施設で輸出入に必要な通関手続きを行うほか、その荷物を一時的に保管できる場所です。
これによって直行便があればほかの空港の通関を経ずに輸出できることに加え、冷蔵設備が備えられているため地元産の生鮮食品なども扱うことができます。
１５日は、施設内で初稼働を祝う式典が行われ、石垣市の中山市長が「生鮮物の輸出が可能となりたいへん期待している。第１次産業の振興に大変有意義で、今後大きな飛躍が期待できる第一歩になると確信している」とあいさつしました。
この施設で初めて取り扱われたのは「石垣牛１５キロ」で、税関の手続きを行ったのち、羽田空港を経てタイ・バンコクに送られ来月１日から行われるイベントで提供される予定だということです。
今回の稼働は実証実験の位置づけですが、石垣市は今後、この施設の利用実績を積み重ねるためマグロなど水産物の輸出にも取り組むということです。
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