去年、福岡市の沿岸海域などを管轄する福岡海上保安部の管内でマリンレジャーに伴う海難事故にあった人は１６人と過去１０年間で最も多くなり、海上保安部はライフジャケットの着用や連絡手段の確保など、安全対策の徹底を改めて呼びかけています。
博多湾を中心に糸島市から宗像市の沿岸を管轄する福岡海上保安部によりますと、去年、管内で海の事故に巻き込まれた人は４３人と、おととしと比べて７人増加し、中でもダイビングや釣り、それに遊泳中といった「マリンレジャー中の事故」は１６人にのぼり、過去１０年間で最も多くなりました。
このうち去年７月には、福岡市早良区百道浜で防波堤から友人と飛び込んで遊んでいた１６歳の男子高校生が溺れて死亡しました。
このほか、今回の統計には含まれていないものの、去年７月、糸島市の同じ海岸で１日にあわせて１０人が一時、沖合に流されるなど、沖に向かって潮が強く流れる「離岸流」が関係するとみられる事故も起きました。
海上保安部は、海で遊ぶ際は▼天候の確認や体調管理を徹底した上で、▼ライフジャケットを着用し、▼防水ケースに入れた携帯電話を身につけるなど連絡手段を確保するよう呼びかけています。
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