映画監督、小津安二郎(1903~63年)が母方の親類に送った礼状が、津市白山町南家城の岩脇欣示さん(82)宅に保管されている。父の郷里である三重県松阪市との関わりを取り上げられることの多い小津だが、母方のルーツが津市にあることは広く知られていない。家族をテーマにした作品を多く残した小津自身の家族史をうかがい知る資料として、専門家が注目している。【大野友嘉子】
保管されているのは、小津が岩脇さんの父達爾さん(故人)に宛てた礼状1通。消印は昭和31年(56年)10月7日、鎌倉。岩脇家で見つかった小津の幼少期の写真を達爾さんが送ったといい、「当方、震災戦災等にてほとんど失(な)くしており(中略)お心あればこそご保存くださったこと、有り難く厚くお礼申し上げます」などと記されている。
岩脇さんによると、達爾さんの祖父の弟・長蔵が小津の母・あさゑの父になるという。医者の家系の長蔵は津市美杉町で茶業を営んだ萩野津志の婿養子になり、1875年にあさゑが生まれた。
「小津安二郎大全」(朝日新聞出版)などの編著で知られる同志社女子大の宮本明子助教は「三重で少年時代を過ごした小津は祖母の住む津市の映画館にも通っていた。津は小津が映画界に入る素地が培われ、『世界のOZU』が生まれるきっかけの地の一つといえる」と津との縁を研究する意義を指摘する。
また、日本近代文学に詳しい三重大の尾西康充教授は「小津のルーツはこれまで父方の松阪とのつながりが論じられてきたが、母方のルーツが津にあることを示す資料が見つかった。小津の人格形成において母方の影響がどのようなものか、作品の中で母方の影響が具体的にみられるのかなど、興味が尽きない」と話している。
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February 03, 2020 at 12:06PM
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小津安二郎の手紙、津の親類宅で保管 母方のルーツ 家族史の貴重な資料 - 毎日新聞 - 毎日新聞
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