チーズホイールは1個あたり約40kgあったそうで、下敷きになったチーズ職人である男性を、救助隊らが手作業で引き上げたのは、事故から12時間後のことだったという。
チーズ保管庫で男性がチーズの下敷きになり圧死
7月6日、ロンバルディア州ベルガモ近くのロマーノ・ディ・ロンバルディアという小さな町のチーズ職人、ジャコモ・キアッパリーニさん(74歳)が、何千もの巨大な円形のチーズホイールの下敷きになって死亡したことを、ベルガモ消防団が発表した。キアッパリーニさんの自宅倉庫には、イタリアで非常に人気のあるパルメザンチーズに似たチーズホイール「グラナ・パダーノ」が約2万5千個保管されていたそうだ。
この日、キアッパリーニさんは金属製の棚に保管されていた熟成中の硬いチーズホイールを確認していたところだった。
その棚は、その最も高いもので10mほどあったが、それが壊れ、ドミノ倒しになって何千ものチーズが崩れ落ちた。
チーズホイール1個の重さは、40kg以上にもなり、キアッパリーニさんは大量のチーズの下敷きになって圧死してしまったという。
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事故直後に住民ら雷のような音を聞く
救助隊は、チーズや棚を手作業で移動させなければならず、最終的にキアッパリーニさんを見つけるまでに約12時間かかった。地元住民はイタリアメディアに対し、崩落音は「雷のような音だった」と語った。また、キアッパリーニさんの隣人は、「彼は非常に協力的で寛大な人だった」と評した。
近所住民によると、キアッパリーニさんは数十年前に子供の1人を亡くす悲劇に見舞われたが、息子の1人ティツィアーノさん(50歳)がチーズ作りの後を継ぎ、事故当日もキアッパリーニさんと一緒に保管庫で作業をしていたという。
しかし、ティツィアーノさんは棚が崩れる寸前に保管庫を出たようだ。残って作業をしていたキアッパリーニさんは、その直後に事故に見舞われた。
被害者の友人ボルトロ・ギスロッティさんは、「倉庫から大きな音が聞こえたティツィアーノさんが振り向くと、何千ものチーズホイールの下に父親が埋もれているのが見えたと私に話しました」と、後のメディア取材で話していたようだ。
ちなみに、この事故で引き起こされた経済的損害は、700万ユーロ(約11億円)と推定されている。
References:Italian man crushed to death under falling cheese wheels/ written by Scarlet / edited by parumo
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