夏は肌にとって最も過酷な季節です。油断するわけにはいけません。肌の大敵である強烈な日差し、脱水症状を引き起こすこの猛暑、スキンケアには特に力を入れたい季節です。となれば、「夏のスキンケアクリームの管理」にも普段とは違った注意が必要であったとしても何ら不思議ではありません。
まず結論として、「夏の間は、クリームやその他のスキンケア製品を冷蔵庫で冷やしておくとよい」とアドバイスする専門家は少なくありません。もちろん、安全性や有効成分が維持されるようにつくられているので、外に出しておいたからといって効果が大きく損なわれてしまうわけではないでしょう。それでも中には、高温の影響を受けてしまう成分もあるのです。
火照った肌に冷たいクリーム。これぞ夏の悦楽
冷やしておくことのメリットは、実は保存の面ばかりではありません。「特に目元に塗布するスキンケアには、冷えたクリームが最適だ」と言う専門家の声もよく聞こえてきます。マドリッドのアベニーダ・デ・アメリカ・ファーマシー(Farmacia Avenida de América)のオーナーで薬剤師でもあるベレン・アセロ氏は、「(冷やしておくことで)抗炎症作用が高まり、目元の小じわや皮膚のたるみを引き締め、フレッシュでイキイキとした表情をよみがえらせる効果が期待できます」と話します。
よく冷えたクリームを目に沿って塗ったときの爽快感は、ぜひ一度味わっておくべきもの。美容液やジェル状の製品でも同様です。
期待できる効果もある
全身用の保湿クリームなども、冷蔵庫での管理が推奨されています。
ビーチやプールで日差しを浴びた後に塗れば、「血行不良の緩和やリンパの流れも促進されることも期待できます」とアセロ氏は指摘します。脚に用いる場合には、下から上へ、マッサージするように塗ることで効果がさらに高まるでしょう。
ニキビや敏感肌用のクリームもまた、冷蔵庫に入れておくことが強く推奨されています。それは、皮膚の炎症によって引き起こされがちな痒(かゆ)みや火照りの軽減に役立つからということ。また、「冷えたクリームを塗ることで、皮膚が収縮する」という指摘もあります。それによって、「有効成分も浸透しやすくなる」ということ。
保湿成分、抗酸化成分、抗老化成分などの吸収が良くなることで、スキンケアの効果が一段と高まることが大いに期待できるのです。肌が引き締まり、調子が整いやすくなるのもメリットと言えるでしょう。
紫外線を浴びた夏の肌を優しく冷ますことで得られるラグジュアリーな感覚もまた、クリームを冷蔵庫に入れておく決定的な理由になるはずです。酷暑続きの夏の間に、ぜひお試しを。
Source / Esquire ES
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です
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