ガソリンバイクと大きく構造が異なる電動バイクですが、保管方法は従来のガソリンバイクと同じでもよいのでしょうか。特に気をつけるべきポイントはあるか、ヤマハの担当者に話を聞いてみました。
日常的な保管はガソリン車と同様。傾斜や湿気、直射日光に注意!
排ガス規制の強化やガソリン価格の高騰に伴い、電動バイクは次第に人気を増してきています。2025年に排ガス規制が強化されると50cc以下の原付はどれもそれに対応できず生産終了してしまうと言われており、原付カテゴリでは今後もどんどん電動バイクが台頭してくることが予想されます。
次世代モビリティである電動バイクを日常的に使うにあたって、気になるのが保管方法です。ガソリンバイクのバッテリーとは比べものにならないほど大容量のバッテリーや大きなモーターなど、電動バイク特有の装備はいくつもありますが、電動バイクの保管にあたって、特別に気をつけることはあるのでしょうか。
ヤマハの広報担当者は次のように話します。
「電動バイクを保管する際は、平坦で安定がよいところ、風通しがよく湿気のないところ、雨つゆや直射日光が当たらないところを推奨しています」
これらの条件はガソリンバイクにも当てはまります。保管場所が平坦でなければ停車中のバイクが動いてしまったり、倒れやすくなってしまったりする恐れがあります。
湿気が多い場所や雨が当たってしまう場所ではバイクにサビが発生しやすくなり、直射日光の当たる場所では樹脂、ゴムでできたパーツの劣化が早くなってしまうためです。
なお、屋外に駐車する時はバイクカバーをかけることが推奨されています。前出の担当者によると、走行後はモーターが冷えるまで待ってからカバーをかけると良いそうです。
このように、日常的な保管の際に気をつけるべきポイントはガソリンバイクと大きく変わりません。しかし長期保管する際は電動バイク特有の注意点があります。
電動バイクを長期保管する際に気をつけるべきポイントとは?
雪国で冬の間ずっとバイクに乗れない場合や、出張でしばらく家を離れる場合など、長期間バイクを保管せざるを得ない状況を経験する人は少なくないでしょう。そうした場合、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。
ヤマハの公開している情報によると、長期保管する場合は事前にバッテリーを十分に充電しておく必要があるようです。残量が20%以下の状態で長期保管してしまうとバッテリーがダメージを受けてしまい、最悪の場合はバッテリーの交換が必要になります。
また、バッテリーが完全に放電してしまうと再充電して使えなくなってしまうこともあるので、バッテリー残量には十分な注意が必要です。一般的に、リチウムイオンバッテリーの電池残量は、40%から85%程度の範囲に収めることが望ましいとされているので、覚えておくと良いでしょう。
なお、保管方法からは外れてしまいますが、バッテリーの充電方法についても気をつけておかなければならないポイントがあります。前出の担当者は、次のように話します。
「バッテリーの充電は必ず屋内でしてください。屋外での充電や、濡れた状態での充電は避けてください。また、最適な環境温度である15℃〜25℃での充電を推奨します。暑すぎる環境や寒すぎる環境ではバッテリー保護のため充電が停止します」
※ ※ ※
このように電動バイクの日常的な保管の際は、ガソリンバイクと同じことに気をつけていればよいようです。ただし、長期間に渡って保管する際やバッテリーを充電する際は電動バイク特有の注意点があることを覚えておく必要があると言えるでしょう。
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