クルマとは異なり、バイクは主要パーツが剥き出しになっていることから、天候などの影響を受けやすい乗り物です。では、大切な愛車を、きれいな状態を保ったまま長期保管するには、どういったコツがあるのでしょうか。
知っておきたい!バイクを長期保管する際のコツ
何も対策をせずに適当にバイクを長期保管すると、一体どうなるのでしょうか?
保管期間の長さにもよりますが、結論としては、放電によりバッテリーが上がるだけでなく、金属部品が錆などで腐蝕。電極の酸化などで電気系統が故障し、タイヤを含むゴム部品が劣化してしまいます。
では、バイクを長期保管するには、どういった点に注意すれば良いのでしょうか。
バイクの長期保管は、期間によって対策が異なりますが、保管期間の長さにかかわらず、やっておくと良いことは、以下のとおりです。
まずひとつ目は、保管する前にきれいに洗車しておくこと。チェーンやサスペンションなどもしっかりと汚れを落とし、錆止めとしてグリスアップをすると良いでしょう。また、車体やゴム系の部品は、オイルやシリコンスプレーなどでコーティングするのもポイントです。金属部品はもちろん、ゴム系やプラスチック部品も、空気や紫外線で劣化していきます。
なお、シリコンスプレーはシートやブレーキ周り、タイヤなどに使用すると、滑って危険なので、それ以外の場所のコーティングに使用するよう注意してください。
ふたつ目は、バイクを風雨や紫外線から守ってくれるバイクカバーを使用すること。特に、屋内でバイクカバーをかけて保管することがベストです。バイクカバーを使用せずに野ざらしで保管してしまうと、バイクは一気に傷んでしまいます。
しっかりとカバーをかけるのは手間に感じるかもしれませんが、バイクの寿命が延びるだけでなく盗難防止対策にもなるため、ぜひ使用してください。
3つ目は、オイル交換をおこなうことです。
長期保管の間にオイル内のゴミが沈殿するとエンジンが故障する原因となるため、事前にオイル交換をおこなっておきましょう。また、マフラーの穴を塞ぐこともポイントのひとつ。これは、長期保管していると、マフラーのなかに虫が入り込んで、再びエンジンをかけた時の不調の原因になるためです。
そして4つ目は、タイヤを浮かせることです。
とはいえ、センタースタンドがないバイクもあるため、その場合は空気圧を高めに入れて地面との接地面を少なくしましょう。そして時折、バイクを動かして接地面を変えることで、タイヤの劣化を遅らせることもできます。
とはいっても、どうしてもタイヤは劣化していくため、再度乗り始める際はタイヤの交換が必要かどうか、バイクショップに判断してもらうと安心です。
では、半年から1年程度バイクに乗らないという場合は、上記の共通事項に加えて、どういった点に注意すれば良いのでしょうか。
まずは、タンク内の結露防止対策として、ガソリンを満タンにしておくことが重要。なお、1年未満ならガソリンの劣化については心配ありません。もし心配な場合は、ガソリン劣化防止剤をタンクに入れておくと良いでしょう。また、使わなくてもバッテリーは放電していくため、バッテリー上がりを防止するためにも、バッテリー端子を外しておくのがオススメです。
次に、数年以上保管する場合ですが、まずガソリンタンクとエンジン内のガソリンを空にして、タンク内部を乾燥させます。これは、エンジン内部に劣化した粘度の高いガソリンが詰まってしまうことを防ぐのが目的。もしもエンジン内部にガソリンが詰まった場合、エンジンのオーバーホールが必要になり、高額な費用がかかってしまいます。
また、保管期間が3年を越えそうな場合は、そのまま保管しておくとバッテリーの寿命が待ちません。そのため、バッテリーを外しておくこともポイントです。
※ ※ ※
バイクを長期保管するには、保管期間に合わせた対策が必要です。この対策を怠ると、再び乗り始めた際に驚くほど高額な修理代がかかることもあるので要注意。
再び快適なバイクライフを楽しむためにも、長期保管の対策はしっかりとおこなうようにしましょう。
からの記事と詳細 ( ガソリンは抜く?オイルの交換は!? バイクを長期保管するコツとは - バイクのニュース )
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