◆明治安田生命J1リーグ第3節 京都1-4磐田(5日・サンガS)
京都にとって、痛すぎる退場だった。0―1の前半40分。高く設定したDFラインの裏を磐田FW杉本に突破されると、GK上福元がゴール前を離れて飛び出した。杉本を倒しファウルとなり、一度はイエローカードが提示された。しかしVARが発動され、約4分間にわたる検証の末、井上知大主審はイエローを取り消してレッドカードを提示。守護神を失い、10人となった京都は後半にも3失点を重ねて、今季初黒星を喫した。
上福元が飛び出す判断を下さなければ、失点したとしても後半は違った展開になっていたかもしれない。それでも京都・チョウ貴裁監督は「(上福元が)狙いをもってやったのは事実。判断はそんなに問題じゃない。ああいうケースにならないようにしていかないと。次に進める一歩。勇気をもって出たことは評価してあげたい」と語った。
京都は今季、DFラインを高く設定し、敵陣内に多くの選手を送り込んでプレッシャーをかける戦いを目指している。そんな京都に対し、磐田はロングボールを織り交ぜ、DFラインの背後を狙った。その対応に上福元は退場のシーンを含め、前半だけで2度、ゴールを離れる判断を下した。京都のGKはDFラインの背後をカバーすることも大きな役割の一つ。思い切って飛び出した上福元の判断を、チョウ監督は責めなかった。
GKがゴール前に張り付いていれば、決して退場シーンのような“ミス”は起きない。しかし高いDFラインを突破されて、GKと1対1となるようなシーンはより増える可能性はある。チョウ監督は「できていることに目を向けていかないと。否定的になにか変えるつもりはない」とはっきりと言いきった。今回の敗戦より、今後チームに思い切ったプレーへの迷いが出ることを嫌ったように感じた。(金川 誉)
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