米大リーグのパイレーツ筒香嘉智外野手(30)が故郷の和歌山・橋本市に自前の“ベースボールパーク”を建設していることが17日、判明した。同市内の3万平方メートルの敷地を確保。両翼100メートルで内外野天然芝の本球場、内野のみのサブグラウンドに室内練習場を併設し、総工費は2億円規模となる。「TSUTSUGO SPORTS ACADEMY」として運営し、将来的には同施設を拠点にする少年野球チームの創設プランも広がる。
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筒香の夢が詰まった“拠点”が年内にも完成する。自費約2億円を投じ、本球場、サブグラウンド、室内練習場までそろうベースボール施設を建設。「TSUTSUGO SPORTS ACADEMY」として運営する。内外野に天然芝を張り、すでに完成している室内練習場はシャワー設備なども完備。野球だけに限らず、総合的なスポーツ施設としての活用が可能となっている。
昨年、メジャー2年目シーズンを終えた後から水面下で構想を現実へと動かしていた。生まれ育った故郷の高台に候補地を選定。筒香は「ベイスターズ時代から子どもたちが本当の意味で野球を楽しみ、成長できる環境の必要性を感じ、自分なりに発信をしてきました。その思いを実現するために故郷の橋本市にスポーツアカデミーを作ることを決断しました」と明かした。
豪華なスタンドや電光掲示板はない。それもよりも、子どもたちが思い切り走り回れる天然芝、野球少年が存分にバットを振れる打撃ケージにこだわった。「グラウンドは自分の原点でもあるドミニカ共和国で見たような質素なものですが、内外野に天然芝を張って子どもたちが思い切ってボールを追いかけられるようにしようと思っています」と、子どもたちへの思いを最優先した。
将来的には同施設を練習拠点にする少年野球チームの創設もプランに描く。「ここから大勢の子どもたちが野球の楽しさを知り、高校、大学だけでなく生涯を通じて野球を楽しめるスタートになるような場所にしていきたいと思っています」。夢と夢の交差点が故郷にまもなく完成する。
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