Saturday, January 15, 2022

久保建英「味方が倒された瞬間、自分が蹴ると決めた。自信があった」国王杯で直接FK沈め勝利貢献 - スポーツ報知

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 【パルマ・デ・マヨルカ(スペイン)15日=豊福 晋】日本代表MF久保建英が所属するマジョルカは国王杯でエスパニョールと対戦し、2―1で勝利して準々決勝進出を決めた。先発出場した久保は前半33分に直接フリーキックを決め勝利に貢献した。

 味方にさえボールを触らせる隙を与えなかった。前半33分、相手エリア手前で得たフリーキックのチャンス。久保はすぐにボールを手にすると、近寄ってくる選手たちには見向きもせずボールを抱え込んだ。ゴールに向かって右という久保にとって絶好の位置。譲る気は一切なかった。

 「味方が倒された瞬間、これは自分が蹴ると決めた。何か言われたけど聞いてすらいなかった。自分が蹴ると思っていたし、自信があった」

 ボールを丁寧にセットし、一呼吸置いて左足を振り抜いた。ボールは3枚の壁の上を越え、急激に落ちながらGKの手を弾きネットを揺らした。完璧な軌道にスタジアムの喝采が重なる。チームメイトに囲まれてできた赤い輪の中に久保の笑顔があった。

「良いFKだったと思う。自信があれば蹴るんだ、外れてもまた次があると監督は言ってくれている。これでベスト8。夢を見るのは無料だし、今日のような試合ができればどんな相手ともやれるとチームは気づいたはず」と久保はさらに上を見る。

 直接FKを決めて勝つことには特別な思い入れもあった。直接FKを決め勝利すれば監督がバーベキューをチームに奢る、そんな約束が交わされていたという。「タケが私のところにきて、監督しっかり払ってくださいよと言われた。仕方がない。今日のチームには非常に満足している」と指揮官は笑みを浮かべ明かしている。

 国王杯では好調のマジョルカもリーグ戦では3連敗中。久保は「いまはリーグ戦に集中する。次節のビジャレアルは強敵だが、今日のようにプレーできれば大きな可能性がある」と昨季途中までプレーした古巣との試合を見据えた。

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