福島県鏡石町は町内の医療機関１カ所で２０人に保管期限を越えたファイザー製の新型コロナワクチンを接種していたと７日、発表した。
町によると、町からワクチンが配送された後、医療機関での保管期限は冷蔵状態で３１日間とされている。一方、冷凍状態での保管期限は昨年１０月、厚生労働省事務連絡で６カ月から９カ月へ３カ月間延長された。
医療機関側が、冷蔵状態での保管期限が３カ月間延長されたと誤認したため、使用ワクチンは３１日間の保管期限を越えていた。昨年１１月に１１人、１月に６人、２月に３人に接種した。町が２月接種分の予診票を点検中、期限切れワクチン接種の疑いが生じ、医療機関への問い合わせで判明した。
現時点で健康への影響は確認されていない。町では経過観察するとともに、希望者には抗体検査を行う。医療機関に対しては厳重注意を行い、再発防止策が示されるまでの間、ワクチン配送を一時停止した。
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