冷凍カツオの窃盗事件を受けて、焼津漁業協同組合は、再発防止に向けた取り組みの中間報告を公表し、一連の事件で水揚げされたカツオが漁協の計量所を通さずに冷凍倉庫に持ち込まれたことから、事業者の団体に対して、計量証明書のない魚を保管しないよう要請したことなどを明らかにしました。
冷凍カツオの窃盗事件を受けて、焼津漁協は、去年１２月に再発防止委員会を設置して対策の検討を進めていて、これまでに委員会の議論をふまえて取り組んできた内容を中間報告として公表しました。
それによりますと、▼一連の事件では船から水揚げされたカツオが漁協の計量所を通さずに冷凍倉庫に持ち込まれていたことから、冷凍倉庫の事業者でつくる「県冷蔵倉庫協会」に対して、計量証明書のない魚を保管しないよう要請したということです。
また、▼漁協の職員が長年にわたって水産加工会社などから金品を受け取っていたことが事件の背景にあったとして、今年度中に組織の倫理規定を整備するということです。
さらに、▼職員の倫理意識を向上させるためのコンプライアンス研修を今年度中に３回実施することにしています。
焼津漁業協同組合の西川角次郎組合長は「役職員一丸となって真摯に信頼回復のために取り組んでまいります」とコメントしています。
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