国内のクラウドストレージサービス利用者数は、2022年3月末で5,345万人で、そのうち有料サービス利用者が28.9%で、有料利用者の市場規模は拡大傾向にあるとの調査結果をICT総研が発表しました。サービス別の利用者数、仕事とプライベートでの利用割合、利用者満足度、利用容量も調査しています。
2022年3月末のクラウドストレージ利用者は5,345万人
ICT総研が発表した「2022年 クラウドストレージサービス市場動向調査」によると、日本国内の個人向けクラウドストレージサービス利用者数は、2020年度(2021年3月末)の5,176万人から2021年度には5,345万人に増加しています(前年比3.3%増)。さらに、2023年度には5,620万人へと増えると予測されています。
このうち有料サービスの利用者数は2021年度で1,535万人で、利用者の28.9%を占めています。ICT総研は、クラウドサービスの利用者数増に伴い、有料サービス利用者数は2023年度には1,640万人(利用者の29.2%)へと増加すると予測しています。
個人向けクラウドストレージサービスの市場規模は、2022年度で890億円、2023年度には920億円になると見込まれています。
利用者最多はGoogleドライブ、2位はiCloud Drive
ICT総研は、インターネットユーザー4,407人を対象にしたクラウドストレージサービスの利用者アンケート(2022年4月実施)の結果も発表しています。
仕事以外での利用者数が最も多かったのはGoogleドライブの1,214人、次いでAppleのiCloud Driveが775人、以下Microsoft OneDriveが500人、Dropboxが462人などと続いています。
Googleドライブが、前回調査(2020年6月)に続いてトップを維持しています。ICT総研はこの要因を、Androidスマートフォンのユーザーが増加していることが1つとして挙げられると分析しています。
仕事での利用者と、仕事以外での利用者数を比較すると、Microsoft OneDriveは他のサービスと比べて、「仕事で利用」している利用者数が多いのが特徴的です。
複数のサービスを使い分けているユーザーも多く見られるものの、今後はサービスの取捨選択がさらに進み、大手事業者のシェアが高まるだろう、とICT総研は予測しています。
有料サービス利用者は14.6%、今後も増加か
仕事以外でのクラウドストレージサービス利用者のうち、有料サービスの利用者は14.6%でした。また「今後は有料サービス利用を検討」は13.5%、「今後も無料サービスを利用」は58.4%でした。
ICT総研は、前回調査と比べて有料サービスの利用者、利用意向者が増加していることを踏まえ。クラウドストレージサービスは保存容量の増加に従って有料サービスに移行するケースが多いことから、今後、有料利用者は増加するだろう、との見通しをICT総研は示しています。
満足度トップはGoogleドライブ
クラウドストレージサービスを仕事以外で利用している回答者に、利用しているサービスの満足度を尋ねて顧客満足度(100ポイント満点)を算出したところ、Googleドライブが73.7ポイントでトップでした。
以下、Microsoft OneDriveが71.3ポイント、Dropboxが70.6ポイントと続いており、利用者数では2位だったiCloud Drive(66.8ポイント)は、満足度では5位となりました。
利用容量「1GB未満」が37.4%
仕事以外でのクラウドストレージサービス利用者に、現在の利用容量を聞いたところ、多かった回答は「1GB未満」37.4%、「1GB以上10GB未満」36.7%でした。以下、「10GB以上100GB未満」18.0%、「100GB以上」7.9%と続いています。
ICT総研は、利用容量は増加傾向にあり、今後もこの傾向は続くだろうと予測しています。
Source:ICT総研
(hato)
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