Appleは、消費電力やCPU・GPUのパフォーマンス効率が向上した次世代SoC「M3」チップを搭載したMacBook Airを2024年3月8日に発売しました。2022年7月に発売したM2搭載モデルは「SSDの転送速度がM1搭載MacBook Proより遅い」と指摘されていたのに比べて、M3搭載モデルはSSDの転送速度でも向上していることが分解調査によってわかりました。
M3 MacBook Air refresh boosts storage speeds for 256GB models | Ars Technica
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Appleは2022年6月に新しくM2搭載のMacBook Proを、2022年7月にM2搭載のMacBook Airを発売しました。M2はM1チップの次世代版として各Mac製品に搭載されていきましたが、MacBook ProとMacBook Airの両方とも、ベースモデルとなる256GBのSSDだとM1搭載MacBook Proよりデータ転送速度が大幅に低下していることが明らかになりました。
M2搭載MacBook Airの256GBモデルは「SSDの転送速度がM1搭載MacBook Proより遅い」という指摘 - GIGAZINE
当時の分解調査によると、M1搭載のモデルからM2搭載のモデルでストレージ用のフラッシュメモリチップの数が減っており、複数のチップから読み取りと書き取りを同時に行うことができなくなったことが速度低下の原因とされていました。
そこで、M3搭載MacBook AirについてもYouTubeチャンネルのMax Techが分解調査を実施した結果、低容量版の256GB SSDでも、128GBのチップ2つを搭載していると判明したそうです。これにより、M2搭載モデルよりも読み取り速度、書き込み速度がともに向上しており、M1搭載のMacBook Airとほぼ同等のパフォーマンスになっています。
M3 MacBook Air Teardown - Apple FIXED the MacBook Air! - YouTube
以下の画像はMax TechがM3搭載MacBook Airを分解してメモリ部分のカバーを外したところ。赤枠で示しているのがNAND型フラッシュメモリで、2つ搭載されていることがわかります。
ただし、技術系メディアのArs Technicaは「M3搭載の256GB MacBook Airを注文した場合、必ず128GBのチップ2つで構成されたものが出荷されるとは限りません。Appleは自社デバイスの多くのコンポーネントについて、どのコンポーネントがより安価であるか、またはその時点でより容易に入手できるかに基づいて、複数のサプライヤーを使い分けています。そのため、同じ256GB MacBook Airを購入しても、チップが1枚の時と2枚の時が発生する可能性があります」と指摘しています。また、Max Techは「128GBチップ1個の価格は、256GBチップ1個よりも高い」と推測を語っていることから、Ars Technicaは「今後、より安価な256GBチップ1枚に戻るかもしれません」と述べています。
からの記事と詳細 ( M3搭載MacBook Airは「低容量モデルでのストレージ速度低下問題」を解決している - au Webポータル )
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