飯田市教育委員会は14日、同市竜丘小学校に保管されている児童の自由画や関連史料など339点を市有形文化財に指定した。1919(大正8)~29(昭和4)年ごろの作品が中心。模写が主だった美術教育が、好きなものを描く自由画へ移り変わっていく様子を記録し、県内の自由画運動の広がりと先進性を伝える上で貴重―としている。
18年に洋画家で版画家の山本鼎が児童自由画教育を提唱。影響を受けた竜丘小教員の木下紫水(しすい)が実践した。翌年には同小で児童自由画展覧会が行われ、出品された他校の児童作品も含め、校内で保管されていた。
クレヨンや水彩絵の具を使い、学校や、飯田駅に列車が到着する風景などが自由に描かれている。お盆の時期に火をたく様子など今は珍しくなった光景も記録されている。
地元住民が後世に残そうと整理を進め、86年に校内の自由画考古室に移した。2011年には「自由画保存顕彰委員会」が発足。下平隆司委員長(89)は「当時の風景や生活が伝わる絵を、地域で守ろうと活動してきたのでうれしい。地区の文化祭などで展示し、子どもたちにも知ってほしい」と話した。
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